ゲームマニアの精神科医・西井重超先生が『ドラクエ5』の花嫁選びで男性の性格と攻略法を分析するシリーズも、今回がいよいよ最終回。
【ビアンカ編】、【フローラ編】に続き、今回は【デボラ編】です。さらに、3人のうちで誰を選ぶかにかかわらず、本当に誠実な男性を見抜く方法を最後に紹介します。
■新キャラ“デボラ”を推す男性の性格とは?
デボラは、2008年に発売された任天堂DS版の『ドラクエ5』にのみ登場する花嫁候補。フローラの姉ですが、妹とは正反対に傲慢で何事も自分が一番。人を見下すような女王様タイプですが、結婚後は甘い顔も垣間見せるいわゆる“ツンデレキャラ”です。
デボラ派の男性は、とにかく新しいモノが好きで好奇心いっぱい。ノリがいいので、デートでも楽しいひとときが過ごせそうです。
また、3人の花嫁候補のなかで、最もセクシーなイメージのあるデボラを選ぶという点で、かなり本能に忠実なタイプともいえるでしょう。
■攻略法:デボラ派は実は難攻不落?
デボラ自体はツンデレキャラですが、だからといってデボラ派に“冷たくしたり優しくしたり”というツンデレ作戦は効きません。
ツンデレが有効なのは、気になる人にされたとき限定だからです。興味のない人からツンデレされてもうっとうしいだけ。だから何よりも最初に“気になる存在”になれるだけの魅力が必要です。デボラ派の男性は軽いように見えて、実はハードルが高いのです。
“気になる存在”になるためのきっかけとしてセクシー路線はアリです。しかし、それはあくまでもきっかけづくりでしかありません。
誰にでも色気を振りまいていては、“安っぽい女”と見られるだけなので要注意。都合のいいように遊ばれて、もっとセクシーな人がいたら乗り換えられてしまいます。
つかまりそうでつかまらない女性を演出するテクニックが必要です。アプローチ方法としては、少し肩や胸元を強調したりしてセクシーな面を見せてみたり、疲れていそうな時におやつをあげたりして少し優しくしてみたりして様子をうかがいましょう。
あくまで相手が調子を乗らない程度、ほんの少しだけです。それでなにもない時に相手から声をかけてきたら少し気になっている証拠。なにもないときに目が合う回数が増えたりしてもチャンスです。ツンデレ開始フラグが立ちました。
「べ、別にあなたのことを好きだからやってるんじゃないからね!」とツンデレしてあげてください。逆に、相手が一向に声をかけてこなかったら現在のあなたの魅力を向上させましょうというサインです。
心に決めた相手がデボラ派なら頑張るしかありませんが、漠然と“彼氏募集中”の場合は、ビアンカ派・フローラ派に狙いを定めるほうがいいかもしれません。
■本当に誠実な男性を見抜く方法は?
最後に、『ドラクエ5』の花嫁選びを通じて、本当に誠実な男性を見抜くコツを紹介します。
ポイントとなるのは、誰を選ぶかではなく、花嫁選びの直前にセーブするかどうかです。セーブしない男性は、本当に誠実な男性といえるでしょう。
直前にセーブしておくのは、花嫁を選んだあと、やっぱり気に入らなくなったらやり直すことができるからです。
なかには、「気に入らなかったらやり直そう」どころか、「たとえ気に入ってもとりあえず3人とも吟味しよう」という魂胆で直前にセーブする人もいます。
“相手の女性が気に入らなかったら(あるいは気に入ったとしても)別の女性を試そう”というのは、お世辞にも誠実な行為とはいえません。逆に、セーブしない男性には、「女性をひとりに絞ったらもう後戻りはしないぞ」という潔さ・誠実さがあります。
もちろん、ゲームのなかの話ですし、花嫁選びの直前にセーブするからといって、その男性を不誠実だと糾弾することはできないでしょう。また、このタイミングでセーブするプレーヤーは男女を問わず決して少なくはありません。
なので、“セーブがマイナスポイント”と思うより、“セーブをしていないことがプラスポイント”と捉えるといいでしょう。
以上、3回にわたって、『ドラクエ5』の花嫁選びから男性の性格と攻略法を分析してきましたがいかがでしたか?
ぜひあなたの身近な男性に「ドラクエ5の花嫁といえば?」と尋ねてみて、彼の好みをこっそり分析しちゃいましょう!
【ドラクエ5の花嫁選び】
※ 精神科医が分析!「ドラクエ5」の花嫁選びでわかる男心【ビアンカ編】
※ 精神科医が分析!「ドラクエ5」の花嫁選びでわかる男心【フローラ編】
※ 精神科医が分析!「ドラクエ5」の花嫁選びでわかる男心【デボラ編】
【取材協力】
※ 西井重超 ・・・元非リア充オタク精神科医。学生の頃は家に引きこもりゲーム三昧。作った攻略サイトは雑誌に載り、格闘ゲームに関する内容は業界一のアーケードゲーム情報誌ゲーメスト編集者が参考にした。
ゲームのやりすぎで学内の友だちがほとんどおらず成績は100人中98番という窮地に立つ。最終的にモンスターハンターにハマり留年、わずかな友だちとも学年が別になりゼロからの人間関係の再スタートを余儀なくされる。
その後ネットのオフ会で1,000人以上と出会い、精神医学を学び人間関係が苦手でも出来る自己愛を利用したコミュニケーションを提唱。恋愛に関しては現代女性の心理をうまく利用した『姫メソッド』など、恋愛術をもつ。
自身は友だちゼロからの逆転を果たし、ブログ・セミナー・執筆を通して簡単にできる人間関係のヒントを伝えている。現在は臨床医と看護学校専門学校講師を兼任、看護学生専門誌プチナースにて連載中。遠くは8時間かけて通院する患者もいる。
ドラクエは全シリーズプレイ。現在第二次スーパーロボット大戦Z再世篇をコツコツやる毎日。下の写真のコスプレは『コードギアス反逆のルルーシュ』のゼロの衣装を白くしたもの。